姫の袖裏を揃える技

八面玲瓏(はちめんれいろう)、どの角度から見ても美しいことをさす言葉でが、まさにこの人形にピッタリです。
この写真は姫の袖を後ろから見たところです。夢香雛シリーズは、後ろから見たときの袖裏の長さをきれいに揃え、後ろ姿の美しさにもこだわっています。
裾のふき(裏地)の幅が均等な襲(かさね)の美しさもご注目ください。

手首から下、袖のかさねは下(内側)のかさねほど前に出ています。普通はそのまま袖の内部も内側ほど前へずれているだけですが、本作品は後ろから見てもきれいなように一枚一枚の着物を後ろでも揃えているわけです。

匠の技(一覧)


前頁に戻る