髪の生え際と眉の均等な毛書き技法
表情に柔らかさを出すために薄めの墨で書いています。殿と姫でそれぞれ毛書きの表現を変えている衣裳着人形は日本で唯一、他に類がありません。
髪の生え際の毛書き
殿は、三本置きに長い線を一本入れて男性の迫力・力強さを出しながら等間隔に丁寧に書きます。
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姫は、女性らしい優しさを表現するために長い線は入れません。
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眉の均等な毛書き
眉毛は人の眉毛と同じように細かい線を縦に重ねて眉毛の形にしています。まゆ毛の形、均等な毛書き技法はまるで羽毛のようで気品を感じます。極限のこの技法は一般品には一切ありません。
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