赤い毛せんで飾る理由

人形処橋本屋では、お店のお雛様のほとんどを伝統的な金屏風と赤いもうせんのスッキリした飾り方で展示しています。それは気品を感じ、おひな様らしい飾り方だからですが、ほかにもわけがあります。

その理由は、

1:主役である人形が引き立つ
屏風に絵柄が付いているとそちらに目を奪われてしまいます

2:流行に左右されない
お嬢様が成長してたとえ30年後でも飽きません

3:意味がある
金屏風は伝統的に慶事に使われ、もうせんの赤は魔よけを意味します

4:軽量でコンパクト
親王飾りなどは、今流行の収納飾りよりも軽く小さくしまえます

5:現代の生活空間に似合う
ゴチャゴチャしたものは人形に限らず敬遠される傾向です

ひな人形作品例でそのよさを感じて下さい。

「おひな様」という言葉を聞いてどんな情景を思い出されますか?
多くの方は金屏風に赤い毛せんをイメージされるのではないでしょうか。そうです。まさにこれが日本の伝統的なおひな様のスタイルです。金屏風は結婚式などの慶事に使われてきましたし、赤い毛せんの赤色にも大変重要なメッセージが込められているのです。赤には古来「魔除け」の意味があります。赤は活力・すべての生命の源をあらわす太陽の色です。神社の鳥居、橋の欄干などを赤く塗ったのは災害災難がおきないようにという願いであり、おひな様の場合はお子様が病気や災難に遭わないようにという親の願いなのです。
橋本屋では、人形のお顔や人形の形が一番きれいに、そして何よりも「おひな様らしく」飾れる金屏風と赤毛せんの本来本流の飾り方でご紹介しております。当然、シンプルな飾りですからおひな様のお顔や衣裳に自然に目が行き、人形が引き立ちます。長年飾っていただいても流行に左右されない、いつの時代でも通用する飾り方ですから飽きが来ません。また必要最小限のお道具ですから収納時のかさも一番少ないのもメリットのひとつです。

真に美しいものはおひな様に限らず余分なものを排除したときに一番きれいに見えます。
さらに、
赤い敷物に金屏風という組み合わせは、伝統的というだけではなく、現代の生活空間にもよく似合います。